メンタルヘルス・心理学
2011年08月08日

宿命と運命の違い

 

 

「宿命」とは「命に宿ったもの」と書きます。つまり天から与えられたもので変え

ようものない。この生まれ持ったものを人と比べて、愚痴を言ったり、悲観しても

仕方が無い。

 「運命」とは「命を運ぶ」と書き、こちらは自分で変わろう、変えようと思えば

いつでも変えることができる。

 

例えば、医者から「がん」と宣告される。がんを患ったという事実は変えようが

ないので「宿命」と言えます。

 そこで、この「がん」という宣告をどう受け止めるかで個人個人に差が出てきます。

 「どうしてガンになったんだ。」とか、「どうして自分だけこんな目に逢わないといけ

ないんだ。」とガンを否定し、自分の境遇を嘆き悲しむ人がいます。そこから抜け出そ

うとあらゆる治療を施し、必死になってガンと闘う。でもガンと闘えば闘うほどガンの

病状は進行していく人もいます。

 

 一方、残された時間を「喜ばれるために」使おう

    残された時間を「感謝のために」使おう

    残された時間を「よき仲間と過ごすために」使おう

と考えられる方もいます。

 余命3カ月の末期ガンから生還した俳優 小西博之さんは、2004年に腎臓がんが

見つかり、医師から「余命3カ月」と宣告されました。

 彼は高校時代の野球部の監督から、「試合に勝とうと思うな」「勝った後の、みんなで

喜んでいる姿を想像しろ」と教わったそうです。

 それで、ガンとう闘うのをやめた。そして、ガンが治ったあとの「楽しい生活」を

想像するようになった。その結果ガンが治った。医師も不思議がるほどの回復をみせた

そうです。

 小西さんは、「ガンは神様からの贈り物です。」と言います。

 

 かかってきた一本の電話が「運命」を変えるかもしれないし、今から会う人が、人生に

幸福をもたらす人かもしれない。こうした柔軟な態度で、なんでもない電話や出会いと

いった物事の見方を変えてみることで、「運命」を変えることができる。

 仕事でも、人生でも、与えられたものに一喜一憂するのではなく、軟らかな心で物事を

楽しむことが大切です。そうすることで、「宿命」に囚われず、「運命」そのものを、自ら

の力で変えることができるでしょう。

 

日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー 八濱 雅彦

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きっとあなたの中の何かが変わります。

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